『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の評価は? 見る前に押さえておきたい基本情報やあらすじと感想

海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』

※基本情報のところはネタバレなしですが、第1話のあらすじ・感想以降にはネタバレが含まれているので注意してください。

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は カナダの作家マーガレット・アトウッドの同名ディストピア小説を原作にしたドラマ。

環境汚染による不妊問題の深刻化に苦しむ ギレアドという全体主義国家で、 子どもを産める女性が奴隷のように扱われる世界が描かれています。 主人公のジューンは夫と娘と共にボストンからカナダへ脱出しようとしますが、失敗。ジューンは従順になるように施設で調教され、政府幹部の司令官の子どもを産むための侍女に。名前も奪われ、オブフレッド(フレッドのもの)と名付けられたおそろしい世界でのジューンの人生を描いています。

エミー賞やゴールデングローブ賞作品賞に輝いた話題の作品。 主人公オブフレッドをドラマ『MAD MEN マッドメン』『トップ・オブ・ザ・レイク~消えた少女~』で知られる女優エリザベス・モスが演じ、エミー賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しました。

エミー賞8部門を制覇した評価も高いHuluのオリジナルドラマです。シーズン1は全10話で1話約50~60分。

涙を抑えられなくなる胸がえぐられるようなシーンが多数。映像は美しく、侍女たちは赤、妻たちは緑の服を身につけていて、視覚的にも対照的。オブフレッド(ジューン)のナレーションによって、心の中が語られ、抑圧された中で彼女がどう思っているのか知ることができるようになっています。

アメリカとギレアドが内戦中で、アメリカが劣勢。州や街の名前も変えられてしまったという設定が衝撃的。 ひどい状況の中でも、くじけずに戦うジューン。絶望の中にも、ほんの少しの希望が見えるのが救いになっています。

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』はシーズン2への更新も決定しており、アメリカで2018年4月25日から配信される予定です。

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の評価

  • IMDbの点数 8.6(61,053人の評価)
  • ロッテン・トマトの評価 95%
かなりの高評価!

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』はエミー賞やゴールデングローブ賞など2017年に数々の賞を席巻。主人公のオブフレッド(ジューン)を演じたエリザベス・モスはエミー賞やゴールデングローブ賞ともに主演女優賞を獲得しています。

IMDbの点数の目安

海外大手映画データベースIMDb(インターネット・ムービー・データベース)の点数は10点満点評価。IMDbユーザーがつけた平均点が表示されます。感覚的には、評価の人数が多く、6.5点以上ならまあまあ、7点台なら楽しめる作品、8点以上は傑作になっていると思います。

ロッテン・トマトの評価の見方

プロの評論家によるレビューサイト「ロッテン・トマト」では、良い評価が60%を下回ると腐った緑色のトマトのマーク、 良い評価が60%以上の作品には新鮮な真っ赤なトマトのマークがつけられます。

さらに良い評価が70%以上で、厳しい条件を満たした作品にはCertified Fresh(新鮮保証)というマークが付けられています。

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の配信情報

(※本作品の配信情報は2018年4月17日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各配信サービスのホームページもしくはアプリをご確認ください。)

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン1のエピソード(全10話)

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の登場人物・キャスト

 ※年齢は2018年4月現在のものです。
オブフレッド(ジューン)

司令官ウォーターフォードの家に配属され、子どもを産むように強制される。夫のルークと娘のハンナとカナダに逃げようとしているところを捕らえられた。

演じているのは…

エリザベス・モス(Elisabeth Moss)

1982年7月24日、アメリカ ロサンゼルス生まれ。 身長160㎝。年齢35歳。

映画『17歳のカルテ』に出演。広告業界を描いたドラマ『マッドメン』ではペギー・オルセン役を演じました。ミステリードラマ『トップ・オブ・ザ・レイク』では 心に傷を抱える刑事ロビン・グリフィン役で出演しています。

フレッド・ウォーターフォード

ギレアド共和国の司令官で、オブフレッドの主人。ギレアド以前の古いものを愛好している。

演じているのは…

ジョセフ・ファインズ (Joseph Fiennes)

1970年5月27日、イギリス生まれ。身長183㎝。年齢47歳。

映画 『エリザベス』、『恋におちたシェイクスピア』で有名に。ドラマでは『フラッシュフォワード』や 『アメリカン・ホラー・ストーリー:精神科病棟』に出演しています。

兄は映画『ハリーポッター』シリーズで ヴォルデモートを演じた レイフ・ファインズ。

セリーナ・ジョイ・ウォーターフォード

ウォーターフォードの妻。子どもの誕生を心待ちにしている。

演じているのは…

イヴォンヌ・ストラホフスキー(Yvonne Strahovski)

1982年7月30日、オーストラリア シドニー生まれ。 身長176㎝。年齢35歳。

スパイコメディドラマ『CHUCK/チャック』にヒロインでCIAの美人エージェント サラ・ウォーカー役で出演。『24-TWENTY FOUR - リブ・アナザー・デイ』ではジャック・バウアーを追うCIA局員ケイトを演じました。

『デクスター~警察官は殺人鬼』ではハンナ役で出演。

ニック

ウォーターフォード家の運転手。

演じているのは…

マックス・ミンゲラ (Max Minghella)

1985年9月1日、イギリス ロンドン生まれ。 身長178㎝。年齢32歳。

Facebookを創設したマーク・ザッカーバーグらを描いた映画『ソーシャル・ネットワーク』に出演。ダニエル・ラドクリフが出演している映画『ホーンズ 容疑者と告白の角』では リー・トゥルーノー役を演じています。

オブグレン(エミリー)

オブフレッドと同じく侍女。以前は妻と子どもと暮らす大学教授だった。

演じているのは…

アレクシス・ブレデル (Alexis Bledel)

1981年9月16日、アメリカ テキサス州生まれ。 身長170㎝。年齢36歳。

娘、母親、祖母を中心としたファミリードラマ『ギルモア・ガールズ』で ローリー・ギルモア役を演じ、大人気に。ブレイク・ライヴリーも出演する映画『旅するジーンズ』シリーズにも出演。

広告業界を描いたドラマ『マッドメン』で共演したヴィンセント・ポール・カーシーザー(ピート・キャンベル役)と結婚し、息子が生まれています。

モイラ

同性愛者で、ジューン(オブフレッド)の友人。侍女になる矯正センターでジューンと再会する。

演じているのは…

サミラ・ワイリー(Samira Wiley)

1987年4月15日、アメリカ ロサンゼルス生まれ。 身長160㎝。年齢31歳。

刑務所内を描いたコメディドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』に プッセイ・ワシントン役で出演。『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の脚本家でプロデューサーの女性 ローレン・モレリと2017年に結婚しています。

ジャニーン

矯正センターで反抗したため、右目をえぐり出される。

演じているのは…

マデリーン・ブルーワー (Madeline Brewer)

1992年5月1日、アメリカ ニュージャージー州生まれ。身長160㎝。年齢25歳。

『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』や 『GRIMM/グリム』、ヴァンパイアやオオカミ人間が登場するドラマ『ヘムロック・グローヴ』にゲスト出演しています。

リディアおば

矯正センターの厳格な教師。

演じているのは…

アン・ダウド(Ann Dowd)

1956年1月30日、アメリカ マサチューセッツ州生まれ。 年齢62歳。

映画『ロレンツォのオイル』や『父親たちの星条旗』などに出演。ドラマでは『Dr.HOUSE』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』など数多くの作品にゲスト出演しています。

SFドラマ『LEFTOVERS/残された世界』ではパティ・レヴィン役を演じました。

ルーク

ジューンの夫。

演じているのは…

O・T・ファグベンル (O.T. Fagbenle)

1981年1月22日、ロンドン生まれ。 年齢37歳。

ミステリードラマ『アガサ・クリスティー ミス・マープル2 親指のうずき』に出演。犯罪ドラマ『刑事トム・ソーン 声なき目撃者』などに出演し、『インターセプター』では指名手配犯を追い詰める主人公のアッシュ役を演じるなどイギリスのドラマで活躍しています。

※ネタバレ注意!

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』第1話「オブフレッド」

あらすじ

アメリカのほとんどの地域は全体主義的でキリスト教原理主義のギレアド共和国になっていた。ジューンと夫のルーク、娘のハンナはカナダへ逃げようとするが、捕まってしまう。

環境汚染のため、出生率は低下。ジューンはセンターに送られ、「子どもを産む」侍女となる教育をうけさせられる。 子どもを産める数少ない女性として、ジューンは司令官フレッド・ウォーターフォードの家に配属され、オブフレッド of Fred(フレッドのもの、所有物)と呼ばれることに。

オブフレッドは妻のセリーナの代わりに子どもを産むことを期待され、セリーナ、フレッド、オブフレッドの3人で儀式の日に子作りをさせられる。

オブフレッドは友人のモイラがコロニーに送られて死んだと言われ、動揺する。 広場に集められた侍女たちは罰としてレイプ犯の男を集団リンチ。

互いに信用できないと思っていたオブフレッドとオブグレイは打ち解け、オブグレイはウォーターフォードの家には監視する”目”がいると忠告。 ジューン(オブフレッド)は娘のため生き延びると決意する。

感想

おそろしい世界観が広がっていて、設定にゾッとしました。侍女は赤いケープに白い帽子などその役割によって、制服のような決まった服装をしているようですね。まるで、中世のような雰囲気で、静謐な映像の中にある狂気を感じました。

このドラマの世界では環境汚染がひどく、出生率も低下。どうやら、ギレアドに反乱を起こした人々やアメリカとの内戦中のようです。捕まったジューンは”赤いセンター”でとんでもない教育を受けさせられることに。

レイプにあったのは誘惑した自分のせいだと指を差されて非難され、教育に反抗したものは右目をえぐられるというとんでもないことが!  全員が指をさしてレイプされたのは「彼女が悪い」と一斉に言い出すシーンがおそろしすぎる。このとき、ジューンをぶったのは、原作者のマーガレット・アトウッドだそう。

さらに、女性は家畜のように扱われ、牛追い棒で電気ショックを与えられたり、逃げ出さないように耳には電子タグまで…。「品評会で選ばれた豚のよう」というジューンの言葉がひどい女性への扱いを示しています。 教育をするリディアおばが超厳しい鬼軍曹のように怖い。

以前のジューンの家族との幸せな生活とは対照的に描かれていて、悲惨さが際立っています。特に、娘のハンナを思い出すシーンは胸が引き裂かれそうに。

月に一度は「儀式の日」と称した子作りが。この子作りの儀式も奇妙で、妻セリーナの膝の上にジューンが乗り、夫のフレッドが子種を授けるというもの。ジューンとセリーナの目が死んでいるのが印象的。「儀式」という言葉でごまかしていますが、ただの性的暴行。

ジャニーンによると友人のモイラは逃げようとして捕まり、コロニー送りに。コロニーとは汚染物質を処理する場所で、送られた人は皮膚がはがれて死んでしまうという…。まさに、地獄。 司祭や中絶医、同性愛者も縛り首にされ、街中に吊るされているのでした。 ピンク色の逆三角形はピンク・トライアングルと言い、ナチスの強制収容所で男性の同性愛者がそのバッジをつけさせられたそう。

「救済の儀」では、レイプ犯を集団リンチ。日頃、息の詰まるような生活を強いられている侍女たちのガス抜きになっている模様…。どこまでも異様でおそろしい世界。 虐げられ、人権もないような世界でも自殺しないのは娘に再会するため。夫のルークは撃たれたようですが、死んでしまったのでしょうか?

互いに不信感を抱いていたオブグレイとは友情が芽生え、オブグレイは同性愛者で妻と5歳になる子どもがいたことが明らかに。ということは、5年以内でこんなディストピアになってしまったということでしょうか…。

片方の目をえぐられ、おかしくなってしまったジャニーン。こんな世界では、精神的におかしくならないほうが難しそう。むしろ、おかしくなったほうが楽に生きられそうです…。

「日常とは慣れた状況のこと。今は非日常と思われる状況でも時が経つにつれて日常だと思えるようになる。」というリディアおばのセリフがおそろしく響きます。

特に女性にとって、おそろしい社会になった世界を描いている『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』。 ジューンは生き残って、娘のハンナと再会することができるのでしょうか?

「儀式」を正当化するために引用されたラケル。ラケルは旧約聖書の『創世記』に登場する女性で、ヤコブの妻。ヤコブは最初にラケルの姉レアと結婚し、レアは子どもたちを出産。その後、ヤコブはラケルと結婚しますが、子どもができず、あせったラケルは女奴隷のビルハにヤコブの子どもを産ませたそう。その後、ラケル自身にも子どもができ、ヨセフと名付けられています。

このエピソードの最後に流れた曲は 1963年のレスリー・ゴーアの名曲「You Don't Own Me」。カバー曲は映画『スーサイド・スクワッド』の主題歌にもなっています。 「私はあなたのものじゃない 私に指図しないで」という歌詞で、フェミニズムの曲として有名なんだとか。

  • You Don't Own Me - LESLEY GORE
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