- 『エクソシスト』シーズン1第7話「偽りの父」
- The Exorcist Season1 Episode7 "Father of Lies"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
ケイシーが見つかることを祈るミサを行なうトマス神父。
9日前、トマスはマーカスと共に、湖で見つけたケイシーを修道院に運び、ケイシーが見つかったことを家族に知らせずに悪魔祓いを行なっていた。
ケイシーの体は限界を迎えようとしており、バーナデット院長は苦しみから救うためにベラドンナで安楽死させようとマーカスに提案。 しかし、マーカスは神がベラドンナを飲ませる手を止めたと、安楽死を拒否。
そこに、トマスが精神的に参っているアンジェラをケイシーのもとに案内してやってくる。 ケイシーに取り憑いた悪霊はアンジェラを感じて起き上がり、アンジェラを見て「あのメスブタか」と言い放つ。
『エクソシスト』シーズン1第6話「堕天使たちの宴」前回のあらすじと感想はこちら≫精神的に参っていくケイシーの家族
トマス神父のミサでケイシーの写真が映し出されたときには、てっきりケイシーの葬儀がとり行われているのかと思いました。
湖で一時的に悪霊を追い払うことに成功したマーカス。ケイシーを殺しかけたが、神が止めたと感じたそう。前回、湖に衝撃波が広がっていくシーンはすごかったですが、神がやってきていた⁉
40年前、リーガン（アンジェラ）の体から追い出された恨みを晴らそうとケイシーに取り憑いている悪霊。 ケイシーの家族の苦しむ様子を見て喜ぶというのが、極悪…。
悪霊を喜ばせるだけだとマーカスに口止めされ、家族にケイシーが見つかったことを言えずに苦しむトマス。
ケイシーの家族たちもマスコミの餌食になって騒がれ、さらに第3話「扉をたたく音」で ケイシーが電車で男性を襲ったことが報道され、ケイシーは一転、悪魔と糾弾されることに。
テレビのインタビュアーの質問も無神経なものばかり…。家族も精神的に追い詰められる様子が見ていて、つらいですね。
アンジェラ（リーガン）の母親クリスが、ジョージタウンでの出来事は階段を踏み外した感じだという説明が苦しみのわかりやすい表現でした。
40年前、ジョージタウンで悪魔祓いをしてもらった神父の一人とよく似てるとクリスに言われるトマス。映画『エクソシスト』に登場したデミアン・カラス神父のことのようですね。 残念ながらデミアン・カラス神父は悪霊との戦いで命を落としています。
難航する悪魔祓い
マーカスとトマス、バーナデット院長たちはケイシーの悪魔祓いを実行。
ケイシーは拘束されているのに、部屋中がガタガタと揺れ、シスターは投げ飛ばされ、トマスも手を噛まれてしまいました。
とにかく暴れまくる悪霊に、マーカスやバーナデット院長も苦戦。 しかも、力は弱まるどころか、3倍に増しているというのがおそろしい…。
強力な悪霊を前に、バーナデット院長はケイシーに安らかな死を与えて救うことを提案。 悪霊とケイシーが統合すれば最古の破壊者を解き放つことになり、統合に失敗すれば悪霊は腹いせにケイシーを殺すと説明するバーナデット院長。
ケイシーの体は腐りかけてひどい状態。変わり果てた姿が痛々しい。悪魔祓いをしても立ち去らない しぶとい悪霊。 ケイシーの体はもつのか心配ですね。
強いベネット神父
ベネット神父は教皇来訪の警備が緩いと心配。 破産したはずのタッタソール造園から教皇の歓迎委員会に270万ドルもの多額の寄付があったことも疑問視。
前回、灰の儀式にやってきた取り憑かれている神父はブラザー・サイモンという名前だと判明。歓迎委員会のメンバーはほぼ悪魔崇拝者。 教皇の警備を仕切る警察本部長も取り憑かれているし、教皇の命が危ないことは確かですね。
そして、ベネット神父はタッタソール造園の建物へ。 そこには、灰の儀式で利用された臓器を焼いたあとが。 さらに、死体の山も発見。連続殺人事件で盗った臓器だけでは足りずに、儀式のために、また人を殺して臓器を奪っているのでしょうか？
ベネット神父に襲いかかる取り憑かれた男たち。3人がかりで襲ってくる男たちを次々と倒すベネット。 敵の首の骨をへし折り、包丁で刺されても反撃！
強い、強すぎる…。まるで軍人のような戦いを見せるベネット神父でした。
さらに、取り憑かれている男を押さえつけ、悪魔祓いに成功。もしかしたら、マーカスよりも強いエクソシスト⁉ 強すぎるベネット神父に驚かされました。
ケイシーを安楽死させようとするバーナデット院長
バーナデット院長はケイシーに煎じたトケイソウを飲ませ、鎮静。鎮静した状態では悪霊は潜んでしまい悪魔祓いは無理。
ケイシーは苦しみ続けるだけだと、安らかな死を与えようとするバーナデット院長。 マーカスは「（悪魔祓いを）続けたいのはケイシーのためなのか、自分のためなのか」問われることに。厳しい指摘ですね。
泣きながら「もうやめて」と訴えるケイシー。かなり頑張って戦っていると思われるケイシーも限界のようです。ボロボロのケイシーが訴える姿を見たら、楽にしてあげたいと思ってしまう…。
トマスはジェシカとの情事を続け、ケイシーに噛まれた傷の薬を買おうと寄った薬局では男ともめ事に。 かなり荒れていますね…。
助けを頼んだのは、こともあろうに悪魔崇拝者のマリア・ウォルターズ。 「正しいことをする唯一の方法が悪い行ないだった」とマリアに語るトマス。トマスがマリアに取り込まれてしまわないか心配に…。ウソを重ね、自分を見失ったというトマス。マリアも悪魔を崇拝することは、正しいことをする唯一の方法だと信じていそう。
アンジェラを見て喜ぶ悪霊
心のどこかでケイシーは大丈夫だと感じていたアンジェラは、その感覚が消え、娘が死んだと言い始めました。 バスルームで座り込むアンジェラが痛ましい。
ケイシーにベラドンナを飲ませようとしますが、直前でやめたマーカス。神の存在をたびたびその手に感じるマーカスは、神が手を止めたという。 神の存在を感じるというのが、荘厳ですね。
その直後、タイミングよくトマスがアンジェラをケイシーのもとに連れてきました。 アンジェラの存在を感じ取って起き上がる悪霊。「あのメスブタか」と、うれしそうな下卑た笑みが不気味過ぎます。
映画『エクソシスト』でも、悪霊はリーガンのことを「メスブタ」（"the sow"）と呼んでいます。
ケイシーの体ももう限界。悪魔祓いは成功するのでしょうか？ やって来るまで一週間を切ったという教皇の命も心配ですね。
『エクソシスト』の登場人物・キャスト
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気になったセリフをPick Up
「我々は戸口に立っている。押し寄せる闇を押し返す。」"We stand in the doorway... and we push back the darkness."
あきらめようとするバーナデット院長に対するマーカスのセリフ。悪霊の手からケイシーを救い出すことはできるのでしょうか？
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