- デビアスなメイドたち シーズン1第10話 「悲しみの果て」
- Devious Maids Season1 Episode10 "Hanging the Drapes"
あらすじ
ネタバレ注意!ウェストモア家 やり直そうとするペリとスペンス夫婦
ペリはスペンスが心臓発作を起こしたことで、まだスペンスを愛していると確信。いい妻になろうと努力する。 夕食時、ペリはスペンスに一緒にセラピーに行こうと提案。ペリは、自分は怒りの問題をかかえていると認める。
しかし、ペリはスペンスがいい人でいるために、衝突を避けるという問題があることも指摘。ペリはスペンスを「腰抜け男(inept)」と呼ぶ。ペリとスペンスはケンカに。ロージーは2人をなだめるため、デザートのケーキを出す。
スーパーで買い物を終えたロージーが車に荷物をのせようとすると、エイドリアンに話しかけられる。 エイドリアンはロージーをパーティーに誘う。ドレス代を多く払うから、落ち込んでいる友達を慰めてほしいという。 ロージーはそれが性的な意味だとわかり、断る。エイドリアンにいやらしく腕を触られ、ロージーは買い物袋を落としてしまう。そこからメロンが転がりでて、エイドリアンは拾いに向かう。そのすきにロージーは車でその場を逃げ出す。
ロージーは、エイドリアンにハレンチな誘いを受けたことをスペンスに話す。スペンスはビバリーヒルズではよくあることで、エイドリアンと口をきかなければいいと言うだけだった。 エイドリアンに立ち向かってくれると思ったロージーはそれを聞いて、ペリがスペンスを「腰抜け男(inept)」と言ったのは正しいと告げる。
スペンスは自分が出演した昼メロのケンカシーンを見て、エイドリアンを殴るイメージトレーニングをする。 気合いを入れたスペンスはパウエル家に乗り込む。ロージーのあとに雇われたパウエル家のメイドは、拭き掃除の水を自らバケツの外に絞り出し、床をべちょべちょにしていた。
スペンスは、エイドリアンがロージーにいかがわしい誘いをかけたことを怒る。しかし、悪びれる様子のないエイドリアン。 スペンスは「あんたに紹介したい奴がいる。 僕の拳だ。("I want you to meet someone, Adrian. My fist.")」という昼メロのセリフを言いながらエイドリアンを殴ろうとするが、メイドが床を水でべちょべちょにしていたため、滑って頭を床に打ち付けてしまう。
スペンスとロージーが浮気していると知らないペリ。スペンスがセクハラされたロージーを守るために戦ったと、ペリはスペンスを見直す。ペリとスペンスが仲直りをしてキスしているところを見て、ロージーはショックを受ける。
- ペリ・ウェストモア
(スペンスの妻・女優) - スペンス・ウェストモア
(ペリの夫・俳優) - タッカー
(ペリとスペンスの子ども) - ロージー
(ウェストモア家のメイド)
- エヴリン・パウエル
(エイドリアンの妻) - エイドリアン・パウエル
(エヴリンの夫)
デラトゥア家 レミと付き合いはじめるヴァレンティナ
レミは、1ヶ月の薬物依存のリハビリを終えて、父親のフィリップと帰ってくる。ヴァレンティナはレミが薬物を使っていることをバラしたので怒っているのではないかと心配していた。 しかし、レミはヴァレンティナを命の恩人だと言って、キスして抱きしめる。
ヴァレンティナはメイド仲間のマリソル、カルメン、 ロージーにレミを紹介する。 レミはヴァレンティナと付き合うために、母親のゾイラに許しを求める。ゾイラはヴァレンティナの父親に許しをもらった方がいいと夕食に招待する。
レミは夕食を食べに、ヴァレンティナの家に。ヴァレンティナの父親のパブロは悪気はないが、冗談にトゲが。レミの薬物依存をネタに冗談を言いまくる。 その頃、ジャンヴィエーヴは元夫 フィリップとデートをすることに。
レミはヴァレンティナの名字(ディアス)やヴァレンティナの家族構成すら知らなかった。夕食時、ヴァレンティナはレミが自分のことを何も知らないと、怒る。
ヴァレンティナはレミにメイドとしか見てもらえないと嘆く。そんなヴァレンティナにゾイラは、メイドをやめればいいとアドバイスする。
- ジャンヴィエーヴ・デラトゥア
(レミの母親) - レミ・デラトゥア
(ジャンヴィエーヴの息子) - フィリップ・デラトゥア
(ジャンヴィエーヴの元夫・
レミの父親) - ゾイラ
(デラトゥア家のメイド) - ヴァレンティナ
(ゾイラの娘・
デラトゥア家のメイド)
ルビオ家 アレハンドロの背中の毛深さに驚くカルメン
オデッサはガンの治療で入院中。薬が効いているが、あと2週間は退院できないと電話がある。 アレハンドロとカルメンはオデッサの治療が順調なことを喜ぶ。
しかし、アレハンドロはオデッサにやってもらいたいことがあったよう。カルメンはオデッサのかわりに力になると申し出る。
アレハンドロはプライベートなことだからと、一度は断るが、結局カルメンにやってもらうことに。 そのプライベートなこととは、毛深いアレハンドロの背中をカミソリで剃ることだった。 アレハンドロのあまりの毛深さにびっくりしたカルメン。メイド仲間に「オオカミ人間✖ゴリラくらい毛深くて( “if you cross a werewolf with a Kardashian.”)」 、気持ち悪いと話す。マリソルは背中を剃る前に、給料をあげてもらえばいいとアドバイス。
カルメンは、アレハンドロに背中のシェービングを頼まれる。マリソルのアドバイス通りにして、週250ドルも給料をあげてもらうことに成功する。 アレハンドロの毛深い背中を見てゾッとしたカルメン。目をつぶって、アレハンドロの背中を剃る。しかし、目をつぶっていたせいで、アレハンドロの背中をカミソリで切ってしまい、血だらけに。 カルメンは思わず、背中の毛深さを気持ち悪いと言ってしまう。その言葉にアレハンドロは傷つく。
カルメンはアレハンドロに気持ち悪いと言ってしまったことを謝る。アレハンドロはカルメンを信頼して恥ずかしいことを打ち明けたのに、気持ち悪いと否定されてショックだったと告げる。 カルメンは、自分が未熟なせいでアレハンドロの毛深さを気持ち悪いと言ってしまったが、アレハンドロのことを心から尊敬し、素晴らしいと思っていると話す。アレハンドロはカルメンを許す。
カルメンはアレハンドロが心を開かないので、最初はどんな人かわからなかったが、今は素晴らしい人だとわかると告げる。
アレハンドロは信頼していた人たちから裏切られて、心を閉ざすようになっていた。しかし、カルメンのことは信頼していると話す。 そこに、アレハンドロのデート相手が到着。アレハンドロは、まだ誰にも紹介したことのない恋人を信頼するカルメンに会わせる。 カルメンはてっきりアレハンドロの恋人は女性だと思っていた。しかし、アレハンドロの恋人はスコットという男性だった。
- アレハンドロ・ルビオ
(世界的ラテン歌手 ) - カルメン
(ルビオ家のメイド) - サム
(アレハンドロの元側近) - オデッサ
(義足のメイド長)
スタッポード家 テイラーが妊娠。傷ついたオリヴィアはとんでもない行動に…
マリソルは弁護士のアイダと共に、拘置所のエディに面会に行く。フローラの祖母から、エディの友達がフローラの子どもの父親だと聞いたことを伝え、心あたりがないか聞く。
エディはフローラを友達に紹介したことはないと否定するが、突然黙りこむ。弁護士には話すが、母親のマリソルには外してくれと頼む。マリソルはしぶしぶ席を外すことに。
その後、弁護士のアイダはエディがドラッグの売人だったことをマリソルに伝える。エディが働いていたケータリング会社"Beverly Cuisine Catering"の同僚 ブラッド・ヴァレラが相棒だったという。2人は出張先のパーティーでドラッグを売っていた。
フローラはエディの友達ではなく、エディの客と付き合っていたらしい。マリソルは息子がドラッグの売人だと知ってショックを受ける。
スタッポード家に、テイラーが帰宅。テイラーはマイケルに妊娠したことを発表する。マリソルはマイケルとテイラーにお祝いのことばをかける。
テイラーは嬉しくてうずうずし、友達に妊娠したことを伝えると言って電話をかけに。マイケルは前妻 オリヴィアの耳に入ることを心配。自分で直接会って伝えることにする。
マイケルはオリヴィアの家をたずねる。インテリア・コーディネーターであるオリヴィア。マイケルがソファに座ると、そこには「シルクのロープで作ったカーテンの留め飾り("silk cord for the curtains") 」が。
それは、マイケルと別れる前にオリヴィアがスタッポード家に取り付けようと思っていたものだった。
マイケルはオリヴィアにテイラーが妊娠したことを告げる。オリヴィアはマイケルの子どもを産めなかったことに負い目を感じていた。マイケルはオリヴィアを心配するが、マイケルが幸せならそれでいいとオリヴィアは言う。 しかし、まだマイケルを愛しているオリヴィアは一人で号泣する。
マリソルはエディとドラッグの売人をしていたブラッドに電話をかけるが、留守電がいっぱいで伝言を残すことすらできない。 そこに、ベビー服をたくさん買ったテイラーが帰ってくる。マリソルはケータリングを頼んでディナーパーティーを開き、妊娠を発表したらどうかと提案する。 そこには魂胆があった。ケータリング会社で働くブラッドを呼んで、フローラが付き合っていたエディの客を聞き出すためだ。
ディナーパーティーの夜には、ジャンヴィエーヴと元夫 フィリップ 息子のレミとヴァレンティナもやってくる。 エディとドラッグの売人をしていたブラッドも到着する。
マリソルはブラッドにフローラが付き合っていた客は誰なのか聞き出す。ブラッドは名前は知らないが、今日のパーティーに来ていると言って、レミのことを指差す。 ブラッドはレミがコカインを買い、フローラと付き合っていたと証言する。
オリヴィアはスタッポード家に取り付けるはずだった「シルクのロープで作ったカーテンの留め飾り("silk cord for the curtains") 」を届けにスタッポード家に来る。 しかし、オリヴィアはテイラーとマイケルの子どもができたと発表するパーティーが開かれているのを窓の外から見てしまう。 幸せそうにキスするマイケルとテイラーを見たオリヴィアは大きなショックを受ける。
オリヴィアは庭の木に、持ってきたカーテンの留め飾りのロープをかけると、それで首をつってしまう。マリソルがそれに気づき、マイケルが助けに向かう。 レミはオリヴィアを助けるため、ナイフでカーテンのロープを切る。 オリヴィアを下ろしたマイケルは死なないでくれと、オリヴィアを抱きしめる。
一方、マリソルは手にナイフを持ったレミのことをじっと見つめていた。
- テイラー・スタッポード
(マイケルの妻 ) - マイケル・スタッポード
(テイラーの夫・弁護士) - フローラ
(パウエル家で殺されたメイド) - マリソル
(スタッポード家のメイド) - エディ
(マリソルの息子・
フローラ殺害で逮捕される) - オリヴィア・ライス
(マイケルの前妻)
■感想
シーズン1はあと3話ということで、どんどんフローラを殺害した犯人に近づいている感じがします。
ペリが自分のことを「ブチ切れ女("huge bitch")」と認めたうえで、さらにブチ切れるなんて皮肉です。 ペリとスペンスがケンカになったとき、ケーキを出してなだめようとしたロージー。子どものケンカじゃないんだから、甘いものではおさまらないよ~。でも、そのアンバランスさがおもしろいです。
エイドリアンはどこでも変態ですね。スーパーの駐車場でロージーを指でいやらしく触るのは、セクハラです! 前回、ロージーに借りはでかいと話していたエイドリアン。ロージーをフローラのようにしょう婦にすることが目的だったとは…。
ロージーの後に雇われたメイドのオルガ。エイドリアンとは、お互いに言葉が通じないので、言ったことが食い違っていました。 ブルガリア語で床が滑るとオルガが言ったのに、エイドリアンは「エサの要求だ」と解釈。「そうじを続けろ。あとで肉をやる。」なんて言っていました。 エサって…。動物あつかいはひどいですよ。でも、笑っちゃいました。
ついに、レミと付き合うことになったヴァレンティナですが…。レミの薬物依存で冗談を言い続けるヴァレンティナの父親にびっくり。 1番最初の冗談が「ドラッグ野郎がスコッチくれたぞ!("The drugged me brought scotch!" )」ですから、笑えない。こころにグッサリきますよ。自分の痛いところを突かれても、ちゃんと対応するレミはえらいです。 ヴァレンティナのお父さんは、いい人で悪気があって言っているわけではないと思いますが…。
カルメンはアレハンドロの背中の毛深さに驚いていました。あのもじゃもじゃの毛は特殊メイクか何か⁉︎
しかも、アレハンドロの恋人はスコットという男性だと判明しました。確かに縮んだセーターを皮パンにあわせればイケる(第8話)と言っていたときにはそんな予感はしていましたが、気のせいかと思っていました。
それにしても、マイケルの前妻 オリヴィアが首をつってしまうとは…。自分の愛する人が他の人と幸せそうにしているのを直接見て、オリヴィアの中で最後の何かが壊れてしまったんでしょうか? オリヴィアは助かるのか?心配ですね。
マリソルはドラッグの売人だった息子 エディがレミにコカインを売っていたことを突き止めました。 ここでレミが絡んでくるとは思いもよりませんでした。 エディの客だったレミはフローラと付き合っていたらしい。 ということは、
- フローラの子どもの父親はレミ?
- フローラを暴行した犯人はレミの父親 フィリップ?
- フローラを殺した犯人はレミかフィリップ??
でも、まだどうなるかわかりませんよね。残りの3話で犯人は判明するのか?次回も楽しみです。
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- レミの車
レミのかっこいいグリーンの車は初代フォード マスタング ファストバック(Mustang)。 映画の「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」にも登場。 マスタングはアメリカを代表するスポーツカーとして世界的に人気。 マスタングとは「野生の馬」を意味する。 - Stuffed peppers
ピーマンの肉詰め。メキシコ料理 。ヴァレンティナがレミが来る夕食のために作った。 日本のピーマンの肉詰めと違って、チリパウダーやサルサソースを効かせたスパイシーな味。チーズをのせてオーブンで焼く。 - トレインスポッティング
ヴァレンティナの父 パブロが薬物依存のリハビリを終えたばかりのレミに観るように、しつこくすすめたという映画。 1996年に製作されたイギリス映画。アカデミー 監督賞を受賞した「スラムドッグ$ミリオネア」ダニー・ボイル監督作品。
ユアン・マクレガー演じるヘロイン中毒のレントンが、立ち直ろうと奮闘する。 「エレメンタリー ホームズ&ワトソンin NY 」でシャーロック・ホームズを演じるジョニー・リー・ミラーも出演している。 2016年には続編の撮影が開始されるらしい。 トレインスポッティングのポスターは人気で、Tシャツになったりしている。
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