ドラマ『エクソシスト』の評価は?見る前に押さえておきたい基本情報と第1話の感想

海外ドラマ『エクソシスト』

※前半にネタバレはありません。

怖いと話題になっているドラマ版『エクソシスト』。 ドラマ版『エクソシスト』は2016年9月からアメリカのネットワークテレビ局FOXで放送が開始されました。 アメリカではシーズン2の放送が終了したばかり。

1973年に公開されたホラー映画『エクソシスト』をテレビドラマ化した作品です。 映画の1作目『エクソシスト』から40年後が舞台。

映画『エクソシスト』はホラー映画の金字塔とも言われ、ホラー映画ではめずらしく、アカデミー賞の脚色賞と音響賞を受賞しています。 タイトルのエクソシストは悪魔祓い師という意味。エクソシストは実在するそう…。

悪魔に取り憑かれた少女と神父の壮絶な戦いを描いたドラマ『エクソシスト』シーズン1は全10話 1話約45分。

『エクソシスト』はシーズンごとに悪魔祓いの舞台が変わるアンソロジードラマになっているそうです。

シーズン1では、だんだん映画『エクソシスト』とリンクしていくので、映画を見てからドラマを見るのがおすすめ。

『エクソシスト』シーズン2 孤島の悪魔 はこちらへ≫

『エクソシスト』の評価

  • IMDbの点数 8.2(17,971人の評価)
  • ロッテン・トマトの評価 78%
    批評家のお墨付きの証 Certified Fresh(新鮮保証)というマーク付き

かなりの高得点を記録しているので、期待できそう!

ちなみに、映画『エクソシスト』(1973年)のほうは
  • IMDbの点数 8.0(307,964人の評価)
  • ロッテン・トマトの評価 86%
    批評家のお墨付きの証 Certified Fresh(新鮮保証)というマーク付き

IMDbの点数の目安

海外大手映画データベースIMDb(インターネット・ムービー・データベース)の点数は10点満点評価。IMDbユーザーがつけた平均点が表示されます。感覚的には、評価の人数が多く、6.5点以上ならまあまあ、7点台なら楽しめる作品、8点以上は傑作になっていると思います。

ロッテン・トマトの評価の見方

プロの評論家によるレビューサイト「ロッテン・トマト」では、良い評価が60%を下回ると腐った緑色のトマトのマーク、 良い評価が60%以上の作品には新鮮な真っ赤なトマトのマークがつけられます。

さらに良い評価が70%以上で、厳しい条件を満たした作品にはCertified Fresh(新鮮保証)というマークが付けられています。

日本での『エクソシスト』の放送・配信情報

  • FOXでシーズン1が2017年12月18日から放送スタート。毎週月曜日に放送中。
    Huluでは期間限定で見逃し配信しています。
  • Amazonビデオでは、レンタルか購入することで
    Amazonプライム・ビデオの対象になったので、『エクソシスト』(字幕版) 『エクソシスト』(吹替版) シーズン1が見放題に。

第1作目となる映画『エクソシスト ディレクターズカット版』 (字幕版)(1973年)はAmazonプライム・ビデオで配信中。

(※本作品の配信情報は2017年12月20日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各配信サービスのホームページもしくはアプリをご確認ください。)

『エクソシスト』の登場人物

  • トマス・オルテガ神父(アルフォンソ・ヘレラ)

    聖アンソニー教会の神父。メキシコ人で祖母に育てられた。悪魔憑きを信じていなかったが、悪魔に憑かれた一家を救うことが使命だと感じる。
  • マーカス・キーン神父(ベン・ダニエルズ)

    悪魔祓いをするエクソシスト。不思議な力に引き寄せられたトマス神父と出会うことに。
  • アンジェラ・ランス(ジーナ・デイヴィス)

    部屋に閉じこもっている娘キャサリンに悪霊が取り憑こうとしているとトマス神父に相談する。
  • キャサリン・ランス(ブリアンヌ・ハウイー)

    アンジェラの娘で、ケイシーの姉。交通事故で親友を亡くし、自らもケガを負った。部屋に閉じこもっている。
  • ケイシー・ランス(ハンナ・カスルカ)

    キャサリンの妹。活発で、ふさぎ込んでいる姉を元気づけようとするやさしい少女。
  • ヘンリー・ランス(アラン・ラック)

    アンジェラの夫で、ケイシーたちの父親。 記憶に障害があるらしく、話が通じなくなるときも。

詳しい『エクソシスト』シーズン1の登場人物・キャストの紹介はこちらへ≫

 

※ここから『エクソシスト』第1話のネタバレがあります。注意してください。

『エクソシスト』第1話「我が叫びを」のあらすじ

  • 『エクソシスト』シーズン1第1話「我が叫びを」
  • The Exorcist Season1 Episode1 "And Let My Cry Come Unto Thee"

シカゴの教会 聖(セント)アンソニーのトマス神父は信徒のアンジェラから家に悪霊がいて、娘のキャサリンに取り憑こうとしていると相談を受ける。 現実的なトマスは信じないが、マーカス神父が悪魔祓いをしている夢を見る。

不思議な力に導かれ、トマスはマーカス神父に会いに。夢で見た悪魔祓いは、1年半前、メキシコシティで実際に起こったことだった。 トマスはアンジェラたち家族を助けることが使命だと感じ、アンジェラの家へ。悪魔が取り憑いていたのはキャサリンではなく妹のケイシーのほうだった。

『エクソシスト』第1話「我が叫びを」の感想

不気味な雰囲気が漂うドラマで、怖いのは苦手なのでドキドキしながら視聴。 タイトルが出てきただけで、びっくりしてしまいました。

カラスが窓に激突して血を撒き散らせたり、悪魔に憑かれた少年の首が回転したり、ネズミが殺されるシーンなどゾっとするシーンが満載。 夜中に見るんじゃなかったと後悔…。

悪魔に憑かれた少年ガブリエルの黒目は2つあるみたいでしたね。ぐりぐりと目玉がうごめくのが不気味。 マーカス神父を捜しに聖アクィナス修養センターに来たトマスが出会った盲目だと思われた神父。 この神父も黒目が2つあるみたいでしたね。以前、悪魔に取り憑かれたことがある?? それとも、今まさに悪魔に取り憑かれている?!

拘束を解いて立ち上がり、マーカス神父に殴りかかった少年ガブリエル。悪魔に取りつかれてボクサー並みに強くなってる! 首を回転させるシーンは映画にも登場したそうです。

悪魔に取り憑かれたのは、アンジェラが心配していたキャサリンではなく、妹のケイシー。この姉妹そっくりで、始めはどっちか分からなかった…。

活発な少女に見えたケイシーの豹変にびっくり! 襲ってきたときのゆがんだ顔がおそろしい。さらに、何事もなかったかのように元に戻るケイシーもまたおそろしい…。

「1匹見かけたら、その何倍もいるって言うでしょ」というケイシー。それは、ネズミのことなのか、悪魔のことなのか…。 活発な少女に見えたケイシーにも心の闇がありそうですね。

メキシコシティの少年ガブリエルに取り憑いていた 悪魔の名前は「バプティスト」。この悪魔が今度はケイシーに取り憑いたのでしょうか?

マーカス神父も悪魔との戦闘準備を整えたようです! トマス神父も共に悪魔との戦いに挑むことになる? 教会の外に立っていた謎の男や手紙の相手ジェシカも気になります。

映画のほうを見たくなりましたが、怖いのは苦手なので、ビビりながら見ることになりそう。 1話を見た限りでは、映画を見ていなくても楽しめそうです。 怖いけれど、続きが楽しみ…。

『エクソシスト』のトリビア

映画『エクソシスト』は1971年に実際に起こった「メリーランド悪魔憑依事件」をモチーフにしています。

メリーランド州に住んでいた14歳の少年が悪魔に取り憑かれ、神父によって悪魔祓いが行われたという事件。悪魔祓いに成功したとされていますが、その後、マスコミに騒がれ、少年と家族は「イタズラだった」と証言したとか…。

「メリーランド悪魔憑依事件」はウィリアム・ピーター・ブラッティが小説化し、ウィリアム・フリードキン監督が映画化して大ヒット!

真相は謎のままですが、悪魔憑きの症状は抗NMDA受容体抗体脳炎という病気のせいでは?と言われています。

抗NMDA受容体抗体脳炎 - Wikipedia

抗NMDA受容体抗体脳炎(こう - じゅようたいこうたいのうえん、 英: Anti-NMDA receptor encephalitis)とは、 脳の興奮性 神経伝達物質である グルタミン酸の受容体、 NMDA型グルタミン酸受容体に 自己抗体ができることによる急性型の 脳炎である。致死的な疾患である一方、治療により高率での回復も見込める疾患である。 卵巣の 奇形腫などに関連して発生する 腫瘍随伴症候群と考えられているが、腫瘍を随伴しない疾患も多数存在している。 2007年 1月 ペンシルバニア大学のDalmau教授らによって提唱された。ある日から突然、鏡を見て不気味に笑うなどの精神症状を示しだし、その後、数か月にわたり昏睡し、軽快することが自然転帰でもあるため、過去に 悪魔憑きとされたものがこの疾患であった可能性が指摘されており、映画『 エクソシスト』の原作モデルになった少年の臨床像は抗NMDA受容体抗体脳炎の症状そのものと指摘されている。また、興奮、幻覚、妄想などいわゆる統合失調症様症状が急速に出現するのが本疾患の特徴であるため、 統合失調症 との鑑別も重要である。

映画『エクソシスト』へのオマージュ

  • タイトル「The Exorcist」の文字。
  • マーカス神父が悪魔祓いに到着するシーン。
  • 首が回転。
  • 屋根裏部屋で襲われる。
  • 映画『エクソシスト』で有名な階段ジョージタウンの「エクソシスト・ステップス」の写真がトマス神父が調べている記事に登場。
  • マーカス神父が悪魔との戦闘準備を整えて出発するシーンに流れていた曲は映画『エクソシスト』のテーマ曲「チューブラー・ベルズ」。

その他 トリビア

トマス神父がエクソシズム(悪魔祓い)について検索したときに出てきた白黒の少女の写真は実際にドイツで発生した事件のもの。 1976年にアンネリーゼ・ミシェルという少女が悪魔祓いの末、死亡し、裁判になった事件です。 この事件は映画『エミリー・ローズ』の題材になっています。

ドラマの中で流れた曲

  • Do the Tighten Up - MAJOR LANCE
  • A Miracle - JAMES RAY
  • Tubular Bells(『エクソシスト』のテーマ)- MIKE OLDFIELD

気になったセリフをPick Up

「壁の中から声が聞こえるんです。確かに家の中に何かがいるんです。(略)あれは悪霊よ。娘を乗っ取ろうとしてる。」

"There are voices inside the walls. There is something inside my house. It's a demon. And it's trying to take my daughter."

アンジェラのセリフ

トマス神父に相談に訪れたアンジェラのセリフ。アンジェラが心配していたキャサリンではなく、次女のケイシーが取り憑かれてしまいました!  トマス神父とマーカス神父は悪魔との戦いに勝てるのでしょうか?

『エクソシスト』シーズン1のエピソードリストと登場人物・キャストについてはこちらへ>>

※ここから映画『エクソシスト ディレクターズカット版』のネタバレがあります。注意してください。

映画も見ました!(2017年12月30日追加。)

映画『エクソシスト ディレクターズカット版』

あらすじ

女優の娘で12歳のリーガンに異常な症状が出始める。医者はあらゆる検査をするが異常なし。母親はすがる思いで、デミアン・カラス神父にリーガンの悪魔祓いを頼む。

悪魔払いの経験が豊富なメリン神父と共に悪魔祓いに挑むカラス神父。 メリル神父は心臓病の悪化で死亡してしまい、カラス神父は悪魔を自分に乗り移らせ、窓を突き破る。 カラス神父は階段から転げ落ち、死亡。2人の神父のおかげでリーガンから悪魔は去り、元気を取り戻すのだった。

感想

まさか悪魔祓いをしていた神父が2人とも死んでしまうなんて!  前半は悪魔祓いまでの過程が描かれ、最後のほうにやっと悪魔祓いが行なわれました。 登場人物の苦悩が丁寧に描かれていて、怖いだけのホラー映画とは一味違う作品になっていました。

あの有名なエクソシストのテーマ曲は怖いシーンで流れるのかと思いきや、普通のシーンとエンドロールに流れてびっくり。

かわいらしい少女の変貌がおそろしい…。 ブリッジしながら階段を降りてきて血を吐いたり(スパイダーウォークというそう)、緑色のゲロを噴射、首が一回転、さらには十字架を股間に突き立てたりと、ゾッとするシーンが。 母親を襲うシーンが一番怖かった…。

悪魔に取り憑かれたリーガンの姿も、もちろんおそろしいのですが、病気を突き止めるために行なわれる脳の検査のシーンも結構痛そうで、怖い…。

所々で悪魔の顔が一瞬だけ現れるのが不気味さをかきたてています。 カラス神父が母親の死に目に会えなかった罪悪感につけこんでくる悪魔。

この悪魔の正体はメリン神父がイラクで発掘した像のパズズだそうです。 パズズは古代メソポタミアの悪魔で、風と熱風を操って疫病をもたらすと信じられていたそう。

顔が白塗りで、不気味なピエロっぽくも見えるパズズ。 カラス神父の犠牲で、悪魔はリーガンから去ったようです。

階段から転げ落ちるカラス神父。 ジョージタウン (ワシントンD.C.) に実際にある階段で、「エクソシスト・ステップス」と呼ばれるようになったそう。

ドラマと映画はつながってくるのでしょうか…。 ドラマ版の『エクソシスト』も楽しみですね。

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