『アメリカン・ホラー・ストーリー:体験談』第5話 「第五章」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『アメリカン・ホラー・ストーリー:体験談』第5話 「第五章」
  • American Horror Story: Roanoke Episode5 "Chapter 5"
『アメリカン・ホラー・ストーリー:体験談』

※ネタバレしています。

呪われた家を建てたのはモットという大富豪だった。彼もまたブッチャーの犠牲者となっていた。フローラと再会できたマットたちだがブッチャーの一団に包囲されてしまう。そこへモットの霊が現れ、彼らを地下室の秘密のトンネルへと案内する。一方、警察の取り調べを受けていたリーはようやく釈放され、家へ戻ろうとする。 (FOXのエピソードより)
『アメリカン・ホラー・ストーリー:体験談』第5話 「第五章」前回のあらすじと感想はこちら≫

あらすじと感想

屋敷はエドワード・フィリップ・モットが建てたものだった

ドキュメンタリー番組「ロアノークの悪夢」"MY ROANOKE NIGHTMARE"。

歴史学者ドリス・カーンズ・グッドウィンは、エドワード・フィリップ・モットによって建てられた呪われた屋敷について語る。 モットは現在なら重度の社会不安障害だと診断されるような人づきあいが苦手な大富豪。1792年、エドワード・フィリップ・モットはフィラデルフィアの喧騒をさけるための屋敷を建設する。建設現場では事故が多発。美術品を愛するモットは収集した価値ある美術品を守るための地下室も作る。 建設中から事故が多発していたというのが、いかにも「呪われた屋敷」ですね。きらびやかな衣装が雰囲気たっぷり。1792年、エドワード・フィリップ・モットが屋敷を建てたことは前回イライアスが言っていましたね。

妻と息子をフィラデルフィアに残し、モットは愛人である男性の従者のギネスと美術品のコレクションとひきこもる。 引っ越して早々、ドアにはブッチャーのトレードマークの肉切り包丁が突き刺さり、絵画や美術品が壊される。

使用人のうちの一人の仕業だと思ったモットは激怒し、問い詰める。モットは使用人たちを地下倉庫に監禁してしまう。「芸術殺しの犯人」と糾弾するのが、印象的でした。

ブラッドムーンが昇る夜、引きずり出されたモットはブッチャーに土地に血を捧げると告げられる。モットは心臓に杭を突きさされ、火あぶりに。串刺しされて、そのまま火で焼かれるのが、残酷…。

ギネスは馬に乗って逃げたが、たき火や遺体などの証拠は跡形もなく、ギネスはモット殺害と死体遺棄で捕まり、牢屋で死亡。 ギネスは使用人たち全員を地下倉庫に監禁したことは語らず、のちにミイラ化した遺体が発見される。監禁した地下倉庫はイライアスが隠れていた食料庫と同じものでしたね。結末が悲惨すぎます。

その後、モット信託が保有していた屋敷は1952年にモット一族が絶えたことで転々と売られることに。一族が絶えてしまったのも、不気味な物語にぴったり…。 満月の夜にはあの家には泊まりたくないという歴史学者の言葉には同感…。

モットの霊に助けられる

前回の続き。マットがかけた警察を呼ぶためにかけた911の実際の会話が文字で書き起こされているのが、ドキュメンタリー番組っぽいですね。ブラッドムーンがのぼる中、ブッチャーたちに取り囲まれたシェルビーとマットとフローラ。いにしえの神々との契約で血を捧げるというブッチャーたち。三人はどうにか屋敷から逃げ出そうとするが、フローラが幽霊に襲われ連れ去られる。新たに出てきた日本のホラー映画に出てきそうな幽霊が 身の毛もよだつ怖さ!! 虫のような動きも気持ち悪いし、ゾワっとしました。いままで出てきた幽霊の中で一番怖かった!!

そして、豚人間と三人のハンターの幽霊も登場。ブッチャーの被害者の霊たちはブッチャーへの恐怖で命令に従い、マットたちを獲物のように追い詰めてくる。

地下室へ逃げ込むとモットの霊が現れ、逃げ道を教えてくれる。人気のない静けさを愛するモットは、これ以上霊が増えたら、やかましいと助けてくれるのだった。 モットの案内で、モットが作ったという地下道から森へ逃げる。

モットが助けてくれる理由が、変わった人嫌いの大富豪らしいですね。 モットの霊がゆらいで、顔がいかにも幽霊だと思わせるような白と黒になるのが幻視的で、この世の者ではない感じが醸し出されていました。

エドワード・フィリップ・モットを演じているのは、エヴァン・ピーターズ(Evan Peters)。 『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズには、 「呪いの館」、 「精神科病棟」、 「魔女団」、 「怪奇劇場」、「ホテル」に出演。 映画『X-MEN』シリーズでは、 クイックシルバーを演じています。

モットは「生きているものは命に固執しすぎる。価値を見直したらどうだ。安らかな死の」と言い、途中まで案内して消える。

ポーク一家に捕まってしまう

三人は明かりのほうへ。しかし、豚の鳴き声がすると襲われ、頭に麻袋をかぶせられてしまう。連れて来られたのは、第3話で野生児を見つけたポーク家。矢で打たれたイライアスは生きていたが、ポーク三人兄弟の母親に脚をジャーキーにされていた…。生きていたイライアス!でも、死んでいたほうがよかったと思わされる悲惨な目に…。イライアスの肉は腐っていてマズイ、生かしておいてもしょうがないと、頭部をかち割られる。

マットたちは家なら譲るというが、目的はブッチャーのために空けておくことだった。200年前、ポークの先祖が土地を生き血で清めることができる限りポーク家に手は出さないとブッチャーと約束していた。 ポーク一家はどうかしているとしか思えない…。尋常ではない、いかれっぷり!幽霊もおそろしいけれど、生きている人間もそれ以上におそろしい…。しかも、大麻栽培までしているとか、犯罪の宝庫…。

マッドな母親を演じているのは、 フランセス・コンロイ(Frances Conroy)。『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズには、「呪いの館」、 「精神科病棟」、 「魔女団」、 「怪奇劇場」に出演。 『シックス・フィート・アンダー』 では葬儀屋一家の母親 ルース・フィッシャーを演じている。『ママと恋に落ちるまで』や『デスパレートな妻たち』にゲスト出演。 最近では、『ミスト』というタイトルで映画化されたスティーヴン・キングの小説『霧』をドラマ化した『ザ・ミスト』に出演しています。

マットたち三人はブッチャーに引き渡されることに。マットたちはトラックに乗せられ、屋敷へ。マットは隙をついて、ライフルを奪おうとし、運転手は暴発した弾で死亡。

リーは元夫メイソン殺害の容疑で48時間尋問されていた。警察から解放され、ケータイをチェックするとマットからフローラが見つかったとメールが。 逃げだしたマットたちは、森に隠れていると、リーから電話がかかる。即座に切るが、再びポーク一家に捕まってしまう。 マットが電話に出ないことで異変を感じ、リーは警官と家へ向かう。

息子が死に、逃げ出したことに怒った母親はシェルビーの足にハンマーを振り下ろす。

マットたちはなんとか逃げ出す

マット、シェルビー、フローラはブッチャーたちが待つ、家へ連れていかれ、引き渡される。

パトカーはリーを降ろすと走り去ってしまう。警察は全然役に立たず…。もしかして、あの家は事件が多発しすぎて、警察もおそれているのでしょうか…。

プリシラは反対するが、フローラからいけにえにされることに。 ブッチャーの息子アンブローズは良心に目覚めたのか、やめろと叫び、ブッチャーを殴打し、止める。ブッチャーを引きずり、自らもたき火の中へ。

モットの霊が再び現れ、縛られていたマットとシェルビーを解放してくれる。フローラは豚人間に襲われそうになっていたが、リーが車でひく。 マットとシェルビー、フローラはリーの車に乗りこみ、逃げ出す。しかし、ブッチャーは火の中から、飛び出して追いかけてくる。追いかけてくるブッチャーの鬼気迫る姿には、怨念が感じられましたね。

脅威から逃れた4人はモーテルで一息つく。シェルビーがシャワーを浴びようと、ドアを開けるとブッチャーが!シェルビーは包丁で頭を割られる。 しかし、それは悪夢。シェルビーはまだあのおそろしい体験を乗り越えられていないと語るのだった。

幽霊屋敷から命からがら逃げることができたマットやシェルビーたち。 これでドキュメンタリー番組は終わりみたいですね。前半が終了し、次回はどんな風になるのでしょうか。 ブッチャーたち幽霊はあのまま呪われた家と土地に居ついたまま? イカれたポーク一家もまだ住んでいるのでしょうか…。

ネットとかで心霊スポットとして話題になっていそうな呪われた屋敷はその後どうなったのか、この先の展開が楽しみですね。

登場人物

『アメリカン・ホラー・ストーリー:体験談』登場人物・キャストの紹介はこちら≫

気になったセリフをPick Up

「ダフニ・デュ・モーリエも書いているように 『子供から大人まで人々を昔から、かくまってくれた家がその壁に当時の痕跡を刻みつけていないと誰に断言できようか。 その苦痛や、喜び』あの家に喜びがあったのかはわかりませんが、苦痛があったのは確かです。」
"As Daphne du Maurier has famously written, ’Who can either affirm or deny that the houses that sheltered us as children, adults, and our predecessors, too, have not embedded in their walls the imprint of what was then, the suffering, the joy?’ I cannot speak to the joy at the house at Sappony, but there certainly was plenty of suffering."
歴史学者のセリフ

屋敷の歴史について語る歴史学者のセリフ。ダフニ・デュ・モーリエはイギリスの小説家で、 アルフレッド・ヒッチコックの撮影した映画『レベッカ』と『鳥』の原作者。「まるで家そのものが生きてる感じがした。」と証言していたシェルビー。 呪われた屋敷の壁にはおそろしい出来事の数々が刻み込まれているのかもしれませんね。

『アメリカン・ホラー・ストーリー:体験談』のエピソードリストと登場人物の一覧はこちらへ≫

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